土の中での探し物

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人の使っている道具

最初は2、3回のバイトと思っていた、陶芸家さんのお手伝い。
今は週に2、3日行っている。

大体お手伝いする内容は決まってきたが、今日はまた新しいことをした。
二段のお重を作ること。
四角い箱物の成形。
最初に一通りやり方を聞く。
物の作り方や進め方が、自分と一緒だと嬉しいようなほっとするような気分になる。
学校を卒業してから、人と一緒に制作することはまったく無くなった。
習ったことプラス、独自のやり方を見つけて一つ一つ作っていく。
そのやり方がとっても効率悪いことだったと、話をしていて気づかされることがある。
けど、それも稀。
そんな話をする機会も少ない。

今回のように、同じ場所で作業していると、いろんな発見がある。
見ていて気付く、小さく些細なことから、なるほど!と思う大きなことまで。
教えられての発見も、もちろんある。

タタラ皿を作る時、私はその厚みの板(タタラ板)を土の両側に何枚も重ね、切り糸でカットしていく。
学校でそう習ったし、それが当たり前だと思っていた。
ココでは違った。
基本にするのは切り目を入れた木の棒。
5mmなら5mmの切り目が沢山入った木の棒を2本、立てて使用。
切り目に切り糸を食い込ませ、土の両側を滑らせてカットしていく。

陶器の寸法は、3寸の小皿とか、4寸の取り皿とか、よく“寸”を使う。
けれど私はcmに直して考え、土の縮む率も計算して作る。
ココでは私の見たことがない物差しを使ってはった。
例えば1割5分の収縮率の土で、2寸の高さ(完成品)のお重箱を作りたい。
その物差しを使って2寸を測ると、自動的に1割5分の土の縮みも計算に入れた寸法で測れるのだ。
1割3分用、1割2分用。
土の収縮率にあわせてそれぞれの物差しがあるらしい。
びっくりした。
こんな物があったなんて。

制作していく途中で、自分で使い易い道具を作り出すことを先生に教えられた。
それはそれで楽しいし、新しい道具を作り出すことは好きだ。
けど、古くから使われている便利な道具もあるんだと、改めて実感した。

陶芸家さんでも、ちっぽけな私でも、それぞれおもしろい道具を持っている。
だれが偉くって、これが一番って無いんだと思う。
ココでは陶芸家さんが、私に「なんでこんな風になってしまうんやと思う?」と失敗の理由を聞いてきはる。
私が経験していて、分かることは答えることが出来る。
その逆の方が圧倒的に多いけど(笑)。
そんな会話が出来る人に会えたことは、ほんまに良かったと思う。
バイトが終わってからも、甘いもんを差し入れに遊びに行ける所が出来た♪
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by mole-mole | 2006-10-20 23:58 | 陶工房でのあれこれ